会員総会

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Ⅰ総会議案書
 Ⅰ-1 2013年度 活動報告
  (2013年7月1日~2014年6月30日)

1、基調報告
この1年、安倍政権によって、戦後レジームからの脱却、競争こそ成長とこの国とこの国の農業・農村を変える諸改革が、唐突かつ拙速に打ち出され、全く展望のないまま進んでいる。特に、農業は成長産業と誇大宣伝、主権を失いかねないTPP加入に奔走し、農業改革、農業の企業化・工業化、輸出産業化と市場至上主義のドリルが、現場の多様な営農と暮らし方に容赦のない刃が向けられている。また東日本大震災からの復興は軌道にのったとは言い難く、原発事故の影響も含め避難者は25万人以上と言われている。
本年は、こうした急進的な政策展開と復興の混迷に戸惑いを隠せない農業生産現場の声に注目し、研究会、現地研究会を開催し、所報「耕」などで課題や提案を発信してきた。
また40周年の節目に当たり、今後の山崎農業研究所のあり方について、顧問、幹事更に次期役員候補者を含め話し合いを続けてきた。会員の減少、財政基盤の脆弱など問題点が多いが、創立以来堅持してきた理念は、以前にまして発揮されるべき時期である。次代に引き継ぐ価値がある理念と考え、次年度から一部人事の刷新を行い新たな体制で出発することにした。

2、体制・運営
(1)幹事会
幹 事(所長)安富六郎
 同(事務局長)小泉浩郎
 同  安藤嘉章、石川秀勇、小井川敏子、大山勝夫、塩谷哲夫、田口均
田口三樹夫、益永八尋、山路永司、渡邊 博
監 事  加藤勝正
(2)事務局
小泉浩郎(総括、表彰) 渡邊 博(総務、事業) 田口 均(機関誌、出版) 石川秀勇(研究会) 益永八尋(会計)
(3)顧 問 
熊澤喜久雄、田渕俊雄、松坂正次郎、中川昭一郎、
(4)運営方法:事務局各担当幹事は、所掌事項について原案を幹事会にかけ決定、運営は事項ごと会員の協力によって進めた。

3、事業報告
(1)「耕」の発行
No.131~133:320部、交換・寄贈:21部
(2)「はがき通信」
     No.237(13/10/07)、238(14/01/01)239(14/03/31)、240(14/05/30)、
(3)電子耕(メルマガ) 354~367号、13回発行
(4)研究会等
146回(13/11/16)定例研究会(現地) 
茨城県つくば市 なかのきのこ園
放射能汚染被害から産地再生の取り組みへ
参加者:NPO法人 里山と食の安全を考える会 3名、山崎農業研究所 9名
147回定例研究会(14/02/01) 参加者11名(講師1名含む)
 「TPP問題へのもう一つの視座」 
―近代の超克・新しい農本主義・TPP・自給を語る―
講師:宇根 豊 氏(農と自然の研究所主宰)
148回 定例研究会(14/04/26) 参加者16名(講師3名含む)
新たなアフリカ農業・農村開発支援と課題
高木 茂、岩本 彰、服部朋子(NTCインターナショナル㈱)
2013年度会員総会(14/07/26)ビッグスビル地下2F 
 喫茶室ルノアール新宿三丁目店 マイ・スペース6・7号室 
 東京都新宿区新宿二丁目19-1 3
1)総会:2013年度報告、2014年度計画
2)山崎記念農業賞 授与式  松坂正次郎 氏
  3)40周年記念フォーラム:「山崎農業賞・山崎記念農業賞 受賞者に学ぶ」
    ①経過と評価       小泉浩郎(事務局長)
    ②在来品種を磨く     野口種苗 野口勲 氏
    ③家族農業を守る 元船橋農産物供給センター 齋藤 敏之 氏
④耕してこそ農業 福島県有機農業ネットワーク 大河原 海 氏

(5)受託事業 
1)H25滝発電所堆積土砂農地利用業務技術支援(NTCコンサルタンツ㈱)
2)H25浜名湖北部地区その7業務技術支援(NTCコンサルタンツ㈱)
   3)その他
(6)農村定点観測    本年度投稿者
   (No.131)「TPP交渉参加に思う」
 寒河江 巌、大河原幸一、多田 敦、石川秀勇、北村 誠  
(No.132)栗原愛明、小林俊夫、町田庄一郎、井尻吉門
(No.133)小林俊夫、町田庄一郎、井尻吉門

(7)表彰事業  
受賞者:松坂正次郎 氏
   贈呈理由:山崎農業研究所の活動および批判的農政ジャーナリストとしての活動
  

(8) 震災復興支援調査基金
  本年度活動は無し。
(9)会員の動向 

Ⅰ-2 2014年度 活動計画
(2014年7月1日~2015年6月30日)
1、基本方針
 現政権の重要課題は、3.11からの復旧・復興と戦後レジームからの脱却だという。創造的復興、積極的平和主義、そしてアベノミクスという造語をキャッチフレーズに矢継ぎ早に内容不明の諸改悪が続いている。その方法は、ショックドクトリン(大惨事につけこんだ過激な市場原理主義改革)とトリクルダウン(富める者が富めば、その富は自然に貧しい者にも浸透するという考えによる大企業優先政策)である。そこには、人々がそれぞれの風土の中で働き暮らしを立てている姿は見えない。ある古老は「難しい理論があったわけではない。現場が困るからみんなで相談してきただけだ」と語る。現場の知恵や努力が活かされることが大事ではないか。
 山崎農業研究所は、本年で創立40周年を迎えた。科学は国民のためにあり、農業研究者は、農業者と生活者のためにあるとし「現場に学び、現場と共に歩む」ことを活動の基本としてきた。山崎農業研究所は、専任の研究者を抱えているわけではない。会員やそれにつながる人々の経験や英知を集め、そして現場を訪ねることを研究スタイルとしている。創立40周年に当たり耕133号でその足跡を振り返り、その理念と歴史を支えに特色あるシンクタンクとして更なる発展を図る。

2、体制・運営
(1)幹事会
幹 事(所長)小泉浩郎(新)
 同(事務局長) 渡邊 博(新)
 同 石川秀勇、塩谷哲夫、田口 均、益永八尋 山路永司
監 事  松野 肇(新)
(2)事務局  渡邊 博(総括、事業) 益永八尋(会計) 田口 均(機関誌、出版)
        石川秀勇、西山和宏(新)
(3)顧 問  熊澤喜久雄、田渕俊雄、松坂正次郎、中川昭一郎、安富六郎(新)
3、事業計画
(1)「耕」の発行・・(★田口、☆渡邊)
 (2)「はがき通信」:随時(★渡邊、☆益永)
(3)幹事会:随時(★渡邊)
(4)定例研究会:10月中旬(現地)、12月上旬(兼忘年会)、3月上旬、5月中旬
(★渡邊)
 (5)電子耕:隔週(★田口)HPにリンクさせる
 (6)受託事業(未定)
 (7)定点観測:前年度に継続
 (8)表彰事業:選考委員会
震災復興支援調査基金を山崎記念農業賞基金に充当する。
 (9)震災復興支援調査基金
   この基金は中止し、繰越金は山崎記念農業賞に組み入れる。

Ⅱ 第38回山崎記念農業賞表彰式
山崎記念農業賞 功労賞   表彰式 
選考理由          選考委員 小泉浩郎 (事務局長)
贈 呈           所 長  安富六郎 
受賞者ご挨拶  松坂正次郎 氏
贈呈理由:現場主義に徹した農業ジャーナリストとしの足跡と山崎農業研究所の創設、発展への功績
〇 山崎先生との関わりー「戦中戦後を生きのびて」(2016-11)抄録
 私が上北沢の山崎不二夫先生宅に居候させていただいたのは昭和20年3月初めから約3年間である。東京農林専門学校(現農工大)の教授と学生という関係で、通勤、通学も先生とご一緒であった。その間「赤紙」が来て昭和20年8月1日、静岡県磐田の航空情報・東部129部隊に入隊、15日目で終戦、郷里仙台に復員そして10月上旬復学した。昭和21年、食糧事情が最悪となり、山崎先生は上石神井に50坪の畑を借りで自給菜園とした。鎌や鍬を積んだリヤカーで私が舵を取り先生と涼子奥様が後押しをして日曜ごとに野菜作りに励んだ。私にとって先生ご夫妻は、恐れ多い事ながら“第二の父・母という存在である。 付)山崎家は長野県更級郡南条村に所有していた小作地をマッカーサー農地改革実施前の20年秋に全面無償解放している。
 〇 農業ジャーナリストとして
 1947年4月全国農業共済協会に就職する。「農業共済新聞」の編集を約35年手がけ、広報部長、総務部長を経て週刊「農政と共済」の編集・主筆・コラムを担当してきた。
 新聞・雑誌には「社説」「主張」「論説」のほかに読みやすく政治や経済への警告を交えた無署名のコラムがある。農業共済新聞のコラム欄「防風林」を約30年間担当した。
 山崎農業研究所創立の一人である山田民雄氏は松坂正次郎著=農政の視点PARTⅤ「尾灯」の寄稿で次のように書いている。
 松坂さんは、週刊「農政と共済」、コラム「尾灯」のコラムを担当、18年間休載なし、原稿用紙で2000枚も持続する筆力を支えてきたのはなんだろうか。「農民への愛」言い換えると「戦後民主主義×農本主義×ロマンチズム」といったものになりそうだ。そこでの主張は、農民の立場に立った農政時評である。その特徴は、戦後とくに高度成長期以後、日本農業と農村をグシャグシャにしてしまった元凶である「ノー政」、そしてしばしばその露払い役を演じるマスコミへの容赦ない批判である。その視点は農村現場にも向けられ、足が地についた地域づくりや新しい経営の試みを掘り起こして称える一方、農民、農業団体、村落共同体の弛みもきびしく指摘する。更に近年は農・食・教育・環境・生活・スポーツ・芸能・風俗にまで及ぶ。その筆力は、現場での具体的な活動に原動力がある。例えば、居住地船橋市での「農と食と教育を考える集い」では、生産者と消費者の連携による勉強会の代表的役割を果たしている。
 〇 山崎農業研究所でのご功績
山崎農業研究所の設立総会は、1974年3月30日、赤坂にある農文協会議室で行われた。その座長を松坂さんが勤めている。発足当時の役員は、代表委員 山崎不二夫、研究所報 松坂正次郎・原田勉、研究会・現地研究会 菱沼達也・中川昭一郎・井上喜一郎の名がある。
 松坂さんは、雑誌・新聞の記者、編集者、コラムニストの経験を存分活かし、発行の最初から所報「耕」の企画、編集に当たられた。以後、増井和夫、田口 均(100号~)と続く。山崎農研双書第1号松坂正次郎著「マスコミと農政」は、定例研究会の発表をもとにまとめられたものである。
 所報「耕」の普及、会員獲得も精力的に進められた。全国各地の友人・知己を訪ね59名(うち22名が農業生産者、農業関係組織の方)の入会を得ている。会員の高齢化で毎年会員数が減少しているなか、今の時代にあった研究所の運営、耕の編集、そして新規会員の勧誘方法を学び活かしていく必要がある。


松坂さんの主な著書

タイトル 著作者等 出版元 刊行年月
農のこころ 松坂正次郎 著 ナイア 1997.8
尾灯 松坂正次郎 著 ナイア 1997.9
農政の視点 松坂正次郎 著 ナイア 1993.4
農政の視点 松坂正次郎 著 ナイア 1987.5
いま、何をなすべきか :
変革期の農業共済 松坂正次郎 著  ナイア  1987.5
マスコミと農政 松坂正次郎 著 山崎農業研究所 1982.12
農政の視点 松坂正次郎 著 新制作社 1980.5
図説農業経営  加藤育三,塚越喜一郎,松坂正次郎 共著 農業図書  1959

Ⅲ 40周年記念フォーラム
  山崎農業賞・山崎記念農業賞 受賞者に学ぶ
    ①経過と評価   小泉浩郎 氏(事務局長)
    ②在来品種を磨く 野口種苗研究所 野口 勲 氏
    ③家族農業を守る 船橋農産物供給センター 斉藤敏雄 氏
    ④耕してこそ農業 福島県有機農業ネットワーク 大河原 海 氏