回数 |
都道府県名 | 年 | 受賞者 | 受 賞 理 由 |
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43 | 埼玉県 | 2019 | 埼玉福興株式会社 | 埼玉福興株式会社は、地域の農家や企業、そして福祉施設との協働、さらには障がい者が描いた絵をデザイン化し世に発信する活動を通じて、障がい者と共に歩む環境と仕事を生み出し、その輪を拡げています。 その活動は、さまざまな関係性の中で営まれるソーシャルファーム・社会的企業のモデルとなるとともに、私たちに障がいとは何か、共に生きるとは何かという問いへの豊かな示唆を与えてくれるものです。 |
42 | 神奈川県 | 2018 | 高梨農場 高梨雅人 | 高梨農場は、三浦半島の豊かな風土を活かし、旬のおいしさを演出するため家族経営と農家直売を選択しました。 旬ごとの少量多品目栽培、環境にやさしい栽培技術の採用、趣味の写真を活かした情報発信や地域活動への積極的参加など、その行動力は農業に生き農業を楽しむモデル的存在です。 さらに、豊かな風土に生き暮らすことに価値を同じくする農家、漁家、料理人等の異業種間で「三浦半島食彩ネットワーク」を作り三浦ブランド形成の中心的役割も果たしています。 |
41 | 愛媛県 | 2017 | 松山市釣島集落 | 瀬戸内海に浮かぶ貴「釣島」は、若い後継者と元気なお年寄り、そして、集落みんなの力で「美味しいみかん生産」と「安心できる暮らし」に挑戦しつづけています。 風土の恵みを活かした産地形成、世代を引き継ぐ家族農業経営に成功し、島の歴史と文化に誇りと自信を持ち、確かな暮らしを育んできました。 時代を読み、話し合いを重ね、積み上げてきたその活動には、これからの我が国の農業・農村の姿が展望されます。 |
40 | 栃木県 | 2016 | ㈱川田農園 代表 川田 修 |
「子供たちの健康」から出発した川田農園は、独自の無農薬有機栽培により作物本来の品質と味を実現するとともに、「農場から厨房」まで直結した流通を成功させています。 そこに形成されたのは、食材の作り手とそれを活かす料理人の信頼の輪であり、同時に遊休農地の活用、地元雇用の創出、若手農業者の育成等を通じて活力ある地域社会創造の展望を示しています。 |
39 | 新潟県 | 2015 | 手づくり百人協同組合 | 豪雪・棚田の地で、訪れる人々に郷土の物産と温かい心を提供し、農家と地域の暮らしを支えている。自然と共生しその恵みを生かした活動と若い人材の活用、消費者や行政との協働は、農山村の新たな展望を開いている。 |
38 | 千葉県 |
2014 | 松坂正次郎 氏 | 現場主義に徹した農業ジャーナリストとしての足跡と山崎農業研究所の創設、発展への功績 |
37 | 長野県 | 2013 | オンワード倉澤 倉澤久人 氏 |
地域の小さな水を生かす超小水力発電機の開発および普及への貢献 |
36 | 福島県 | 2012 | 福島有機農業ネットワーク |
原発事故に生産者、消費者、研究者等の総力を結集、農の営みを通して安全安心への実証に取り組む |
35 |
福島県 |
2010 |
チャルジョウ農場 小川光氏 |
自然環境と植物の力を活かした農法の確立とその実証による若者の新規就農の支援 |
34 |
群馬県 | 2009 |
(有)尾瀬豆腐 |
地大豆’大白大豆′を復活、遊休農地の活用、就業機会の増加、風土を活かした製造法により地域活性化に寄与 |
33 |
埼玉県 | 2008 |
野口種苗研究所 |
地方の食文化を豊かにしてきた個性的な固定種を日本各地や世界に求め、維持・増殖に努めると共に全国に販売し、それぞれの風土に生命力に満ちた野菜の定着を進めてきた。 |
32 |
宮城県 | 2007 |
宮城県丸森町大張物産センターなんでもや | 「むらに商店が無くなる」とき、皆で力を合わせて自分たちの店を立ち上げ、地元産の直売、日常品の購買、そして語り合う交流の場をつくった。 |
31 |
東京都 | 2006 |
原田 勉氏 会員・「電子耕」編集同人 |
山崎農業研究所の創設と発展に尽力し、また自からの経験と信念から平和と健康の大事さをメディアを通じて発信 |
30 |
埼玉県 | 2005 |
榎本牧場 榎本 求 氏 | 理想とする酪農の姿を家族皆で描き、牛の健康と牧場の環境に配慮した「オアシス牧場」の実践は、多くの人に安らぎを与えるだけでなく、「当たり前の農業」のもつ現代的な意義と可能性を示唆している。 |
29 |
福井県 | 2004 |
福井県坂井農林総合事務所林業部事業課主任 鋸谷 茂 氏 |
健全な森林空間を取り戻しながらも、良質の材を生み出す環境保全型間伐・育林法の開発・普及。 |
28 |
沖縄県 | 2003 |
宮古農林高校 |
地下水汚染を防ぐため、土着菌と地域資源を活用して有機質肥料「バイオP」を開発・実用化した。 |
27 |
千葉県 | 2002 |
農事法人「和郷園」 | 平均年齢20歳後半の若者集団(51名)による環境保全型農業、トレーサビリティを先行実施している。 |
26 |
埼玉県 | 2001 |
善ヶ島地区水田集団転作協議会 |
耕畜連携による飼料稲栽培定着の中心的役割を果たした。 |
25 |
三重県 | 2000 |
ささゆり会 |
四季折々の活動を通して、山里の美しさと豊かさを多くの人々と共有し、活力のある「むら」づくりを進めてこられました。その歩みに『いのちとくらし』を大事にする農業・農村の姿を学びました。 |
24 |
北海道 | 1999 |
斎藤 晶 氏 |
寒冷地の山よりの複雑な雑木林を開拓用地として配分を受けてから、穀作などの試行錯誤を経て、自ら見出した立地に適合した山地酪農を確立された足跡に、自然と人や家畜の共存を通じて、農業の本来の姿を示唆する含蓄があります。 |
23 |
茨城県 | 1998 |
高松 求 氏 |
「土の力」を引き出す米づくり、「豚の心」を読んだ飼養技術、「地域の教育」を重視した近隣の子供たちへの竹林の開放などユニークな活動を展開 |
22 |
山形県 | 1997 |
栗田和則・キエ子御夫妻 |
山村の自然との共存した暮らしの在り方を探求し、新しい山村の地域づくりに取り組んできた |
21 |
福岡県 | 1996 |
古野隆雄・久美子御夫妻 | 合鴨水稲同時作の確立と普及を通じて日本とアジアの農業に新風を送る |
20 |
東京都 | 1995 |
西川裕人 氏 |
地域と農業高校をつなげ、ともに農業独自の道をさぐっている業績について |
19 |
宮城県 | 1993 |
宮城県田尻町産直委員会 諏訪部明 氏 |
農協組織として産直に取り組みと地域活性化に貢献、地域農民と共に有機農業の研究と実践に取り組む |
18 |
東京都 | 1992 |
岸本定吉 氏 |
炭やきを通して、森林資源の有効利用と地域農業の活性化に寄与した |
17 |
長野県 | 1991 |
酒井信一 氏 |
農村における資源有効利用、地球環境維持のためのリサイクルとエネルギー資源の有効利用について提案と実践を行いその普及に努力 |
16 |
静岡県 | 1990 |
安間節子 氏 |
農作業事故の原因究明とその対策に農家の主婦と共に取り組み、農村の生活改善指導に当たった |
15 |
埼玉県 | 1989 |
仲山尚江 氏 |
観察と記録にもとづく稲作と詩作 |
14 |
長野県 | 1988 | 野本七郎・くに御夫妻 |
野本式長芋堀取機の発明と製作 |
13 |
神奈川県・千葉県 | 1987 | 神奈川および船橋農産物供給センターの両団体 |
生産者と消費者が一体となって地場生産・地場消費の運動を進め、両グループの活動の形態には違いがあるが、その独自性、創造性、連帯性、ねばり強さなどの点で、全国産直運動の代表である |
12 |
東京都 | 1986 |
山田桂子 氏 |
農家の聞き書きと「「待ち」の子育て」の執筆 |
11 |
福岡県 | 1985 |
宇根豊 氏 |
減農薬稲作理論と実践の普及 |
10 |
岩手県 | 1984 |
岩手ぶどう座 |
山村での33年間にわたる独自の演劇活動と地域文化への貢献 |
9 |
茨城県 | 1983 |
大八州開拓農業協同組合 |
満州より無一物で引き揚げ、遊水地に入植以来30年の、独自の営農と生活を築き上げた諸活動 |
8 |
福島県 | 1982 |
小林芳正 氏 |
主婦中心の稲作技術の普及、独自のふるさと運動の展開など、山間地の農協営農指導活動 |
7 |
東京都 | 1981 |
石原八重子氏 |
農村現場に密着した、長期にわたる生活改良普及活動 |
6 |
東京都 | 1980 |
貝川正也 氏 |
農業教育研究会を組織し、農業教育の改革をめざした諸活動 |
5 |
山形県 | 1979 |
丸藤政吉 氏 |
イネの安定多収を課題に、30年にわたり月刊「農村通信」を発行 |
4 |
埼玉県 | 1978 |
加藤政信 氏 |
地域に密着した創造的な農業改良普及活動 |
3 |
岡山県 | 1977 |
佐藤初江 氏 |
農業生産・農家生活についての研究と改善、及び農村の民主化・婦人の地位向上のための諸活動 |
2 |
千葉県 | 1976 |
渡辺高俊 氏 |
乳牛の体型と泌乳能力の研究および安房酪農での諸活動 |
1 |
東京都 | 1975 |
菱沼達也 氏 |
「私の農学概論」の著作 |
山崎記念農業賞
アカデミズムやジャーナリズムの世界であまり大きく取り上げられていなくても、農業・農村・食料に関わる分野や環境に有意義な活動を行い、成果をあげている個人や団体は数多く存在します。当研究所は、これらの活動を正当に評価し、今後の励みになるように、創立以来の事業として、会員からの推薦をもとに表彰事業を続けています。表彰は、毎年7月の会員総会で行い、その活動内容は、所報「耕」に掲載されます。